①富士ヒルクライムの攻略方法を教えてください!
優勝争いではなく、大多数の参加者の目標となる”自己ベストタイム更新”を狙う上での攻略方法を考えてみます。
富士スバルラインは、平均勾配は約5%で、最大勾配も10%弱でその区間も短いため、他のHCコースに比べて平均速度は速くなります。従って、単独で走るよりも集団で走ることがより重要となります。
平均勾配が緩い上に、勾配変化も小さいコースですが、序盤5kmほどは6~7%と実は勾配が比較的きつく、そこでクライム力の近い同士を集めておきましょう。そして、勾配が緩くなり始めるところからは、集団がほどよいペースで進むように振る舞いに注意します。
いつもの練習仲間でない、初めてその場で一緒になる同士とうまく協調するためには、次の2点に気を付けるとよいと思います。
- 自分が先頭の時にペースを上げすぎない。
- 誰かが先頭でペースを上げたときに、礼節をもって注意する。
どちらも集団のペースをコントロールする上で大事な点ですが、1番については日頃の練習会などで、集団をいい具合で曳く練習もこなしておくとよいと思います。
あと、レース中ということでついつい言葉使いが粗くなってしまいがちですが、お互いに気持ちよく先頭を曳けるように丁寧な振る舞いを心がけることが肝要です。先頭交代を促す際にも、プロ選手のように肘でくいっとではなく、丁寧に押し出すように促しましょう。
スバルラインは、ラスト2kmの奥庭駐車場の横の数百メートルの勾配がキツイですが、そこを超えるとゴールまでの約1.5kmは完全フラットでスピードも最も上がります。理想的には、奥庭駐車場ではまだ仕掛けずに、ラスト500mの最後のトンネルまで集団で走り、
トンネルを抜けたらゴールまでモガキ倒すというのが最もタイムが出るのではないでしょうか。
②大会3日前から当日までの最終調整についてのアドバイスを教えてください!
- 強度の高い練習は、大会3日前を最後にしておくのがよいです。個人的には、金曜・土曜は完全休養でよいと思いますが、移動での浮腫みなどが気になる場合は、土曜日に軽く30分ほど脚を回すくらいにしておきましょう。
- 食事については、前日までは普段通りでよいと思います。(長距離のロードレースではないので、カーボローディングも不要と思っています。)
当日朝の食事ですが、何よりも、スタートの三時間前までに食べ終えておくのが大事です。消化不良でレース中に横腹が痛くなることがあるためです。
食事内容ですが、消化の良い、炭水化物中心のものがよいでしょう。
おにぎり、朝定食、各種パンなどです。
個人的には、パン派ですので、レース前は油脂や肉のあまり入っていない総菜パンを2~3個と、菓子パンを2個ほどコーヒーとともに食べることが多いです。
ヒルクライム前でもトータルで1500kcalほど摂取していますが、これぐらい摂ればレース中の補給は全く必要なく、脚に力がみなぎってくる感覚があります。
(食物繊維やたんぱく質は消化もよくないですし、レース中のエネルギー源にはなりにくいので控えたほうがよいと思います。)ただ、レース前の食事量については、強豪選手の中でも個人差が大きく、自分にあった適量をつかんでおくことも重要です。