軽量性はWILD DRYに軍配が上がります。日本製の高い技術を使い極細ポリエステル糸で編まれた生地は、着用していなかのような軽量感です。

しかし、R×L MERINOも軽さには定評があり、メッシュTシャツで100g、通常の天竺Tシャツでも110g(共にメンズMサイズ)しかなく、メリノ素材の衣類の中では”世界最軽量”クラスです。

吸汗性もWILD DRYがリード。肌面側を凹凸のあるワッフル形状に仕上げることで、水滴を素早くキャッチ。汗によるベタつきを感じにくくします。

一方、R×L MERINOも負けていません。メリノウールは繊維が細く、縮れが多い複雑な形状で優れた吸汗性も備えています。また、このページでは項目外ですが、繊維内に蒸気を取り込む機能を擁し、吸湿性もかねｓ兼ね備えています。

速乾性もWILD DRYの勝利。極細のポリエステルをワッフル形状に細かく編みこむことで、キャッチした水分を素早く拡散。雨や汗で濡れてもドライな状態を保つことができます。

一方、R×L MERINOも負けじと優れた速乾性を備えています。拡散性残留水分率を計る実証検査では、一般的に60分後に30％以下が目安とされる中で、メッシュは45分後に0.0％、天竺編みは55分後0.0％を記録しています。
また、ウールの表面は「スケール」といわれる鱗状になっています。水蒸気はウールの中に吸収されますが、水分はこのスケールの表面でガードされ濡れた状態になりません。このウールの特性である濡れた感じがしない状態が「肌離れ」「汗冷えしない」効果をもたらします。速乾性はWILD DRYに劣るものの濡れを感じにくいのがR×L MERINOの特徴です。

通気性も速乾性同様、WILD DRYに軍配が上がります。WILD DRYは極細のポリエステルを細かく編み込むことで超薄手の生地に仕上がっているため、通気性も抜群です。

一方、R×L MERINOもメリノという素材の特徴を活かした通気性が魅力です。メリノウールの繊維は、非常に細かく柔軟で、繊維同士の間に多くの空気が含まれています。この空気が空気の流れを促し、自然な通気性を生み出します。

調温性は、圧倒的にR×L MERINOに軍配が上がります。ウールは調温調湿効果を兼ね備えており衣服内での蒸れを軽減し、絶妙な吸湿・放湿性を実現しています。熱伝導率が低いため、夏は涼しく冬は暖かく快適に着用できます。ウール素材は冬のイメージが強いかもしれませんが、夏こそ試してもらいたい一枚です。トレイルなど寒暖差の激しい環境科下で特に力を発揮します。

消臭性も、R×L MERINOが圧倒的にリード。メリノウールは消臭性に優れていることでも有名です。綿等の素材にも酢酸臭の消臭効果は確認されていますが、それに加えてアンモニア臭の消臭効果はウール特有の効果です。汗臭さや繰り返し洗うことで出てくる異臭とも無縁です。長時間の着用せざるを得ない環境のときなどにおすすめです。