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メンズのシャツをインするのはダサい?競技別の歴史・トレンドを徹底解析
スポーツウェアは昔と比べてデザイン性の高いものが増えてきました。
また、若い方もトレーニングを習慣的にするようになってきており、さらにSNSの普及とも相まって着こなし方も全体的におしゃれになってきていると思います。ジムでトレーニングしてる人や街を走っている人もスタイリッシュな人が多いです。
ウェアと着こなしに自信が持てればトレーニングを継続するというモチベーションにもつながると思うので大切なことだと思います。
今回はトレーニング中だけでなく、仕事着や普段着でもダサいんじゃないか?と考えてしまうメンズの"シャツイン"について、実際のところどうなのかなどを本記事で紹介していきます。
シャツインコーデをメンズがするとダサいと感じる理由とは?
生真面目な印象が強まる?
各職種の制服もそうですが、特にスーツなどを着る場合はやはりシャツインをしていることがまだまだ一般的と言っていいと思います。そこから来る"仕事"のイメージで、堅い印象や生真面目な印象を与えることがあります。
もちろん堅さや生真面目さもいいと思いますが、仕事ではないときに"仕事"のイメージのままでいるとその堅さや生真面目さは"融通がきかない"や"周りのことを考えない"というものに変わってきてしまうかもしれません。
良いか悪いかは別としてシャツインにより"オタク"っぽい印象を与える場合もこの自己完結さから来ていると思います。
年配者はシャツインするという印象を持つ?
やはりまだ「シャツを出すのはダラシがない人がするものだ」と考える年配の方も多いと思います。
実際に街を見てみると上着を着ている人はもちろん、Tシャツだけの方もパンツにインしている方を比較的多く見ます。
もちろんそれすなわち"ダサい"とはならす、年配者がするイメージがあるので年配者ではない人がするとどうだろうという話になります。
しかしコーデのトレンドは"あえて"というのもあるので、最近は若い方のシャツインをよく見るようになりました。ただし、だからといってただ単にシャツをインしてしまうとダサい格好になる危険性もあるので注意が必要です。
ランニング(マラソン)のシャツインはダサい?
競技上のルール
日本陸上競技連盟競技規則 第143条1には【競技者は清潔で、不快に思われないようにデザインされ仕立てられた服装を着用しなければならない。その布地は濡れてもすきとおらないものでなければならない。また、審判員の判定を 妨げるような服装を着用してはならない】と規定されています。なのでシャツを出す出さないをどうするべきかと直接は書いてありません。
ただし、シャツを出すことでゼッケンや名前などが隠れてしまったり、見えづらくなっているときはしまわなければならなくなるときもあると思います。またシャツインを前提として作られているシャツを出して着ていると注意されることも。"不快に思われないように"というのの線引きはなかなか難しいですが、主催者や審判の判断になるかもしれないということは知っておいてください。
現在のトレンド
シャツをインした方が走りやすいと感じたり、理由があってそのようなコーデをするのはもちろんいいと思いますし、国際的なマラソン大会を見てもシャツインをしている選手もいます。
しかしその数はかなり少なく、また市中でトレーニングをしているランナーを見てみてもほとんどいないです。
ただし、裾が長いとやはりだらしなく見えてしまいます。
なのでシャツインはしないけれど、ランニングパンツ、ハーフパンツ、ロングタイツなどボトムの種類問わず腰紐の結び目が隠れるくらいの丈のウェアを選ぶのがトレンドだと思います。
丈が長ければだらしなく見えるのに加えて足が短く見えてしまうというのも気を付けるポイントだと思います。
トレランのシャツインはダサい?
競技上のルール
トレランの統一的なルールというものはまだなく、大会ごとに主催者が決めている状況ですが、こちらもシャツをインするかしないかを定めている大会は今のところ見たことありません。
レインウェアの素材などを定めていたり、ウェアの色は黒以外を推奨したり、服装以外も水分の必携など、トレランならではのルールが大会によってはあるので必ず確認してください。
現在のトレンド
やはりマラソンと同様にパンツが隠れるくらいの丈のシャツを着るのがトレンドです。
気を付けたいポイントは、ウエストポーチを付けたときにポーチの下からまだある程度の長さのウェアが見えているとバランスが悪く見えることがあります。
ウエストポーチを付けても違和感のないシャツを選ぶか、この場合はシャツインをしてもいいかもしれません。
トレランは上着を着たりすることもあり、また寒さ対策でシャツインをした方がいいなどもあります。
どういう状況が想定されるか、またその時に適した格好はどういうものか、その中でどうおしゃれにウェアを着こなすかなどを考えるのも楽しいと思います。
サッカーのシャツインはダサい?
競技上のルール
JFA(日本サッカー協会)は見た目の理由などで、プロ選手を含めユニフォームの裾が出ている場合は必ずしまわせるように審判員に通達していました。
しかし競技規則上、違反や反則としてはいないことや、世界的にそのような規定がないことなどから2012年の3月3日以降は撤廃しています。
なのでユニフォームの配色やロゴなどの規定はあるものの、やはりシャツを出すか出さないかは自由となっています。
現在のトレンド
サッカーのユニフォームを思い浮かべてみると、昔はシャツインをしていて、少し前までは大きめなサイズをゆったりと着ていたというイメージがあると思います。
現在のシャツはどちらかというと体にフィットした比較的タイトなタイプを着用するのがトレンドになっています。
素材や縫製技術の進化により、フィットしていても動きの妨げにならず、吸水速乾性も高めることができ、ユニフォームを掴まれるリスクも減らせます。
また鍛え上げられた引き締まった身体が浮かび上がり魅力的に見えることもあります。
そしてやはり、シャツインをする選手もいますが、今はシャツは出してパンツに少しかかるくらいの丈を着る選手が圧倒的に多いです。
シャツインに関するトレンドニュース
2022年の夏もまた猛暑日が続き、熱中症という言葉も何回も耳にしたかと思います。
そんな中でシャツインをして運動をすると熱中症のリスクが高まるというのがテレビやネットなどで話題になりました。
サーモグラフィを使った調査によると確かにシャツインしている子どものほうがシャツを出している子どもより体の表面温度が高くなっています。
熱中症予防啓発ネットワーク・代表 犬飼公一医師はシャツをインして運動することに対して「ダウンジャケットを着て運動しているようなもの」と警鐘を鳴らします。
暑くなれば自然にシャツは出すと思いますが、先生やコーチなどにシャツを出すなと言われてしまうと我慢してしまう子どもがほとんどなので、指導する立場の人が慣習にとらわれず配慮しなければいけないと思います。
また大人自身もシャツインをしていると熱がこもりやすくなり熱中症のリスクが高まることは覚えておいてください。
なのでやはりシャツアウトをする前提で丈を選んでコーディネートをしてみるのがいいかもしれません。
“シャツイン”で熱中症!?専門家「ダウンジャケットを着て運動しているようなもの」|FNNプライムオンライン https://www.fnn.jp/articles/-/398761
まとめ
野球はシャツインですし、ゴルフもまだシャツインが主流です。
このように競技別での差はありますが、その中でもかっこよく着こなしている選手とそうでない選手がいると思います。
シャツインをしないでもいい競技は出すべきかというと、やはり大前提として競技をしているのでまずは自分のパフォーマンスが一番高く発揮できるのはどっちだ?ということから考えるといいでしょう。シャツインをしていたほうが走りやすかったり跳びやすかったりするのであれば、シャツインをしてダサくないような着こなし方を目指しましょう。
ただやはり短距離や幅跳びなどの長時間動き続けないスポーツはそこまで気にしなくてもいいかもしれませんが、特に"シャインしたい"という考えがなければ熱中症のことなどを考えると、シャツは出してコーデするのがトレンドに合っていると言えます。
しかし、コーデに絶対があるわけではありません。足元はスニーカーなのか、シャツは白か黒か、パンツはデニム地か、ベルトのあるなしなどによって私服でもシャツインする日とシャツアウトする日があるように、運動をするときもその日によってスタイルを変えてもいいと思います。
インするかアウトにするかでどちらがいいということではなく、トータルのバランスが取れていて、状況に合っていれば、あとは自分が楽しく運動できる格好をしましょう。