エイドステーションってなに?使い方・コツなど解説

エイドステーションってなに?使い方・コツなど解説

フルマラソンだけでなく、またランだけでなくロードバイクなどの大会でも設営されるエイドステーション。
特に初心者の人は「もらっていいの?」「他のランナーのジャマにならないかな」など心配になりますよね。
大会に出たら走りに集中するためにもエイドステーションの基本的なことを知っておきましょう。

エイドステーションとは

ランナーの水分補給やエネルギー補給のためのポイントが数キロごとに設営されており、そこがエイドステーションです。
だいたい5km前後の間隔であるのが一般的ですが大会ごとに異なります。
概要で発表されていることがほとんどですので、大会出場の準備としてどの間隔で何があるかを把握しておくのもレースをうまく走るために大切です。

エイドステーションには2種類あり、大会側が設営している公設エイドステーションと、近隣の人や地元企業、ボランティアなどが設営している私設エイドステーションがあります。
私設ステーションでは通常のドリンクや補給食に加えて地元の名物などを食べられることができることもあります。

注意したいのが陸連のマラソンルールには『定められた以外の場所で飲食物をとった競技者は失格の原因となる』という規定があるということです。これはエリア外で飲食物をもらうことやエリア内でもらったものをエリア外で摂取することです。市民大会、市民ランナーはあまり気にする必要はないですが国際大会などを目指す人は覚えておいてください。

エイドステーションにはトイレが設営されていたり応急処置もできるので楽しく安全に走るためにそれらも事前にチェックしておきましょう。

 

どんなものがあるの?

エイドステーションには何があるのか見ていきましょう。

水分補給のためのスポーツドリンクや水

エイドステーションのメインはやはり水分補給です。
汗をかいたまま走り続けると熱中症や脱水症状のリスクが高まりますし、パフォーマンスの低下を招きます。水分補給はマラソンを走るときは絶対に必要なことです。

水分だけでなく塩分を含むミネラルも汗と一緒に失われていくので補食でカバーしない方は水ではなくスポーツドリンクを飲むようにしましょう
水分と糖分を同時に摂れるのでコーラを置いているところもあります。

水分を含ませたスポンジを置いてあるときは頭や首筋にかけて体の熱を冷ましたり口を潤したりするのに使ってみてください。

提供されるドリンクの容器は紙コップかプラカップですが、環境への配慮からマイボトルを推奨する大会も増えてます。軽くて丈夫なボトル、スマホなども入れられる便利なボトルポーチもあるのでそこまで負担にならないと思います。
なるべく重いボトルを持って走りたくない方はスタートから中身は少量にしておき、空になったらステーションで給水する方法もアリですね。

エネルギー補給のための食べ物

運動をするエネルギーは血液中の糖分が体を巡ることで生み出されます。

しかし補給をせずに走り続けるとガス欠の状態、いわゆる低血糖(ハンガーノック)になり吐き気や異常な発汗、頭痛、めまいなどが起こります。こうなったら走るのは中止、中断をしたほうがいいですが、予防するために適時補給していく必要があります。

甘いものや炭水化物が用意されているのが一般的です。

例・おにぎり、パン、塩飴、チョコ、バナナ、ゼリー飲料など

ハーフマラソンなどの場合はレース前の食事の調整だけでレース中は水分補給だけのランナーもいます。
満腹で走るとお腹が痛くなるなど体調不良の原因になりますが、空腹時での運動もガス欠になりやすいです。
自分に合った食事・補給パターンを見つけていくこともマラソンを走るうえで重要になってきます。

全てのステーションに食べ物があるとは限らないので事前にチェックするのも忘れずに。

ご当地名物など

私設ステーションや一部公設ステーションで振る舞われることがあります。
ランナーの応援とともに町おこしのために力を入れて内容を充実させているところもあるので、それを楽しみにしているランナーも少なくありません。
コロナの影響で減ったり無くなったりしていますが、また徐々に増えてくると思いますので楽しみにしておきましょう。
エイドは"食事"ではなくあくまでも"エネルギー補給"が目的ですので美味しいからと食べ過ぎには注意してくださいね。

ドロップバッグの受け取り

ウルトラマラソンなどの超長距離のレースでは自身で用意したドリンクやバーなどの補給食、着替えやソックス、シューズの替え、救急グッズを入れた自分のバッグをエイドステーションまで大会側が運んでくれます。

 

給水の練習をしておこう

走りながらコップを掴むのも、走りながら飲むのも慣れていないと意外と難しいものです。摂り損ねたりむせたりするとタイムロスはもちろん精神的にも疲れてしまいます。
市民大会などではそこまでシビアにやる必要はないかもしれませんし、他選手がいる本番とは勝手が違いますが、可能でしたら一度は練習をしておきましょう。

本項では給水方法のポイントを解説していきます。

取るときのポイント

まずは中身が溢れることはあまり気にしないようにしましょう。

横からだと取り損ねることが多い人は人差し指と中指でコップのふち(飲み口)を上から挟むと取りやすいと思います。

飲む時のポイント

そのまま問題なく飲めれば大丈夫ですが、うまく口に入らないという人は飲み口を1回か2回折って細くすれば飲みやすくなります。
またどうしてもむせてしまう人は口に入れたと同時に飲み込まず、一旦口の中で止めてから飲むといいかもしれません。

取るときも飲むときも慣れないうちはトップランナーがやるようなイメージでやろうとはせず、走るペースをかなり落として(歩くくらいで)ちゃんと取ってゆっくり飲んでもいいと思います。

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まとめ

給水ポイントでは口の中を湿らす程度でも毎回必ず水分補給をしたほうがいいとは思いますが、何をどのくらい摂れば自分の走りにとってベストかは自分で把握しておくしかありません。
本当に必要ないならいいですが「混んでて気を使う」や「タイムロスするから」などの理由で水分やエネルギーの補給をしないのは危険です。
レース序盤はまだランナーがバラけないため特に混んだりもします。初心者の頃はあたふたしてしまうかもしれませんが「そういうものだ」とある程度割り切ってしまいましょう。
周りにいる全ランナーも同じ経験をしてきています。

大会によっては"取ったものは取った場所で"と決まっていたり、"スタート時に持っているものならいつでも摂取してOK"だったり、"そこまで厳密ではない"などルールが異なります。
違反するとペナルティの対象になることもあるので事前の確認を忘れないようにしましょう。

エイドステーションで色々なものを用意してくれたり、ゴミを片付けてくれるスタッフやボランティアの方がいることも忘れないようにして、決められたルールを守り、気持ちよく完走を目指していきましょう!

タグ: マラソン

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