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【吉田香織コラムVol.1】「金沢マラソン2021」レース前夜
TEAM R×L所属・吉田香織選手がR×Lコラムにて待望の連載開始!
初回は、コロナ禍で大会中止が続いていた中ようやく2021年10月31日(日)に開催された「金沢マラソン2021」レース前夜に熱い思いを記していただきました。
R×Lコラムに吉田香織も参入です!
R×L〈アールエル〉のコラムファンも増殖中とお聞きします。そんな人気のコラムの依頼をすっかり"ポエム"とごっちゃになっていて、周囲に「ポエム書かなくちゃ」と話していた吉田です。恥ずかし(笑)
初めましてな方もいらっしゃると思いますので、今日は改めて吉田香織の自己紹介から。
と言いたいところですが、今回のポエム...改め、コラム!に今までの陸上人生を綴るには足らないので、自分史を最もうまくまとめていただいたこちらを読んでいただければ全容が分かっていただけるかと思います。
こちらは私が実業団時代のコーチでありました弘山勉さん(現・筑波大学駅伝部監督)が執筆してくださったものです。
自分より年長の方には単なる若輩者ではありますが、私自身としては半生以上をランニングの世界に身を捧げてきました。
自分なりに長いと感じる競技歴(27年)の中には、達成感や喜びよりも苦労や悔しさという思いを抱く時間のほうが量的には勝っていた気がします。
信じた人に裏切られ、心ない噂に傷つき、優しかった人が変わっていく姿も見ました。
当たり前にあった日常があっという間に崩れていき、息をするだけで苦しい日々もありました。
けれども、これより下に落ちることはないな、というところまで落ちた時、救いあげてくれる人たちがいました。
違う景色を見せてくれる人たちがいたのです!暗闇から差し伸べられた手が、1人で生きてるんじゃない、1人で頑張ってきたんじゃない、そう教えてくれました。
コロナ禍が教えてくれたこと
今回のコロナ禍でも取り巻く環境は大きく変わりました。
自粛期間中に孤独感や寂しさを感じたその時に「1人で生きてるんじゃない」そう教えてくれました。
落ち着いてきた今、そのように感じます。
歴史に残るほどの未曾有の世界的感染病により、当たり前だった日常すら当たり前でなくなって、ランナーの皆さんも走っているだけで眉を顰められたり、マスクをして走れ、いやマスクをして運動したら危ないから外せ、やんや答えのわからない注文を受けて、堂々と練習できなかった方も多いでしょう。マラソン大会が中止になってしまい走り続ける意味が分からなくなってしまう時もあったでしょう。
そんな苦しい時期を抜けて、金沢マラソンを皮切りに大規模マラソン復活の兆しです。
「ようやくマラソンが開催される様子を見られて涙が出るほど嬉しい」とのコメントも見受けられます。
いざ金沢マラソンへ
「明けない夜はない」
この言葉を皆んなで感じられる機会にはなりました。
当たり前のことにも幸せを見出せる力がつきました。
きっとここから色々なものが新鮮に自分の中に入ってくるような気がします。
明日は走れる幸せを噛み締めて、地元の方々や大会を支えてくださる方々に感謝の気持ちを忘れずに参加者皆んなでゴールをめざして走り抜きたいと思います。