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驚きの快適性!万能"メリノウール"ソックスの機能とは?
夏にウール?メリノウールとの出会い
R×Lの商品開発に欠かせない素材「メリノウール」。
ソックス、ネックウォーマー、グローブなどラインナップが続々と増えています。
私がメリノウールという素材に初めて向き合ったのは、今から20年以上前のアメリカのスポーツ店。
夏の暑い時期に店舗を訪れTシャツを見ていると他の素材とは明らかに違うTシャツを見つけました。
近くに居たスタッフに問い合わせると、この風合いの変わったTシャツは「メリノウール」が使われているTシャツとの事でした。
当時の私は「ウール=冬物」というイメージしかなく、夏物のTシャツがメリノウールで作られていた事に、とても驚いたのを今でも忘れません。
店のスタッフと話をすると「ウールは1年使える素材で、夏でも洗濯せず1週間着用し続けても大丈夫だ!」というのです。
私はそのスタッフの話が本当か試してみたくなり、当時日本円で15,000円以上だったTシャツを1枚購入し旅先で着続ける事にしたのでした。
そのTシャツを着ると驚きの連続の着心地でした。
でもそのTシャツは汗をかいても、濡れている感じが少なく、さらに汗で冷える感じもないのです。
さらには、確かに1週間洗濯しなくても臭わず快適な着心地を保ち続けてくれました。
私のメリノウールとのファーストコンタクトはこんな事からはじまりました。
日本でも登山用品売り場に行くとメリノウールが使われている商品が多く、登山者の中ではメリノウールは冬用だけではないと知られています。
そんな体験をした私はこの時買ったメリノウールのTシャツを10年以上使い続け気付いたらすっかりメリノウールの機能にベタぼれだったのです。
そしてメリノウールでソックスを作ってみたいという想いが強くなっていきました。
驚きの機能性!メリノウールの特徴とは
そもそもメリノウールとはどのような素材なのでしょうか。
メリノウールとはオーストラリアやニュージーランドで飼育されている「メリノ種の羊」の事で羊毛の中でも高級なウールとされています。
メリノウールは多機能で知られていますが、ソックスに限定すると以下の機能が重要と私は考えています。
- 「調温調湿効果」
- 「持続するクッション性」
- 「濡れた感じがしない履き心地」
1.調温調湿効果
冬は空気の層を作って保温効果が高く
夏は吸湿性が高く蒸れを防いで靴内環境を快適にします
2.持続するクッション性
羊を触ったことがある人ならご存じだと思いますがとても柔らかそうに見える羊の毛は、実際に触ると柔らかすぎず硬すぎず、「こし」があります。
綿などの素材は何度も足で踏むと徐々に「薄く」「硬く」なっていきますが、メリノウールはその「こし」の有る特性から長時間の移動や大量の汗や雨でもクッション性が持続されます。
3.濡れた感じがしない履き心地
雨や汗を吸って濡れている状態のメリノウールソックスを履いていても濡れていると感じにくいという魔法のようなソックスなのです。
ウールは表面がうろこ状になっており「スケール」と呼ばれます。水分はそのスケールより内側に入ってしまいます。
水分を含んでいて絞れば水がでるのに、履くと濡れてる感じがしない理由はこのような構造になっているからで、とても不思議な履き心地なのです。
上記の事から、メリノウールは夏は蒸れにくく冬は冷えにくく、クッション性が持続され、水分の処理に優れているため靴内環境にとても適した素材なのです。
WILD WOOL 壱 メリノウール×コーデュラ ソックス(ラウンド) MWS1001
私自身も真夏のランニングでウールを履いた足元に水をバシャバシャかけて走ります。
メリノウールは濡らしも数歩で靴の中が濡れた「ぐしゃっ」という嫌な感覚はなくなり、最後まで快適に走る事ができるのです。
そしてR×Lがマラソン用ソックスとしてファンが増えてきた2011年、ウルトラ、トレイル専用ソックスとしてメリノウールのランニングソックスの開発をスタート。
私自身の四万十川ウルトラマラソンで最終テスト、販売開始直後は川の道フットレースという本州を縦断する520㎞のレースで確認しました。
様々な場面に適応するメリノウールソックス
販売当初は「ウールのランニングソックス?」「ウールは冬用じゃないの?」というイメージを持った方が多かったのですが、
現在のウルトラマラソンやトレイルランニングでの着用率の高さが、メリノウールの機能性の高さを感じてもらっている結果だと思います。
「春夏秋冬」「雨」「超長時間」ソックス選びに迷ったり不安があったら、メリノウールを選べば必ず後悔しないと思います。
それがメリノウールのソックスです。
そして20年前に出会ったメリノウールのTシャツもいつか作ってみたいと思っていますのでお楽しみに。