着圧(コンプレッション)ゲイター・ソックス・タイツの効果と選び方

着圧(コンプレッション)ゲイター・ソックス・タイツの効果と選び方

足のむくみや冷え、美脚効果から運動時の疲労軽減や足つりの防止などにも効果を発揮するのが"着圧ソックス"。名前は聞いたことがある方も多いかもしれません。

気になってるけどまだ使ったことのない方や、使ってるけどおすすめの商品を知りたい方など、着圧ソックスの効果はもちろん、どんなタイプのソックスがあるか、使うときのポイントや注意点などを紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

そもそも着圧ソックスとは何?

脚(足)は体重を支えていますし、立ちっぱなしの仕事や長時間の移動などで最も疲れが溜まりやすい部位と言われています。

心臓から遠いため血行が悪くなったり、本来ならば脚の筋肉がポンプの役目を果たしてくれて血液や水分の循環を促進してくれますが、筋肉が少なかったり疲労等で機能が低下してしまいどうしてもむくみがちになります。

常にマッサージができる環境にいればいいですが、もちろんそうもいきません。

そこで着圧ソックスを履き、ふくらはぎなどを適度に加圧することでその症状を改善したり軽減したりすることができます。


ソックスの歴史・起源を知る 

編まれたソックスはエジプトのアンチーノの墳墓で見つかった子ども用のソックスが一番古いとされており、紀元前500年〜400年頃のものと言われてます。現在はイギリスのレスター美術博物館に展示されています。

1500年後半にイギリスのウィリアム・リーによって機械化され、これが近代メリヤス工業の始まりとされてます。

1600年後半に日本へ伝わったと言われており、黄門様で有名な水戸光圀のお墓で見つかったことから、日本で初めて靴下を履いた人物とされています。諸説ありますが、日本で初めてラーメンを食べたのも光圀だとか。

伸縮性のあるもの、肌着や靴下などをまとめて"メリヤス"と呼んでいましたが、1950年あたりから"靴下"と呼ばれるようになりました。意外と最近なんだなという印象ではないでしょうか。



着圧ソックスの主な種類


ひざ下(ハイソックス)タイプ 


仕事や出かけるときなどのお昼用で人気なのがひざ下までのハイソックスタイプです。

足首からふくらはぎを加圧することによりむくみの防止、疲労の軽減、さらに血行を促すことで冷え対策にもなるとされています。

ひざ下丈なので普段着はもちろんオフィスでの制服などに合わせやすいのも人気の理由です。一般医療機器として出されているのもこのタイプが多いです。

つま先が開いているオープントゥのタイプ、ふくらはぎの加圧に特化した足首からひざ丈までのタイプもあります。


ロング丈タイプ


就寝時や自宅にいるときに人気なのがロング丈のタイプです。

太ももまでカバーしてさらに足痩せ効果に期待ができるオーバーニーのタイプや、腰までありヒップアップの効果も期待できるレギンスタイプもあります。両方ともオープントゥタイプも展開されているのでくつろぎながらも履けると思います。

もちろん外出時の服装と合わせて女性らしいコーディネートにすることもできます。

自分の好みや目的に合ったタイプを試してみてください。

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着圧ソックスの利用シーン


日常の生活シーンで着用する 


立ち仕事や外回りの仕事をしてる方だけでなく、日常生活をしてるだけでも脚に疲労を感じる方も多いと思います。

着圧ソックスを履くことにより、むくみ防止や疲労軽減を期待できますし、クーラーが効きすぎているオフィスなどであまり動けないときにも加圧で足を刺激することで冷え性対策にもなります。

見た目では着圧ソックスと分からないものも多いので、仕事着や普段の服装と合わせやすいうえに脚をスッキリと見せることもできます。


就寝時に着用する 


1日の疲労を次の日になるべく持ち越したくない方、寝てる間に美脚効果を得たい方や冷え性対策としておうち時間のリラックス時や就寝時に使用する方も多いです。

効果を期待して圧力が強めの着圧ソックスを好む方も多いですが、締め付けが強すぎると体調不良の原因にもなり逆効果になってしまいますので、初めて使う方はそこまで強いものは選ばないほうがいいと思います。最初は圧力が弱めのソックスから試してみてください。また就寝時は就寝用として出されている商品を使うようにしましょう。

逆に動くことを想定して作られているものもありますので、その場合は就寝用には適さないこともあるので気をつけてください。


スポーツシーンで着用する 

スポーツシーンで使う着圧ソックスはコンプレッションソックスと呼ばれることも多いです。

走るときや跳んだりするときなど筋肉を使うときはどうしても筋肉がブレてしまいます。これの繰り返しで筋肉に疲労が溜まっていき運動の正確性も落ちていきます。

そのとき特にふくらはぎ周辺を加圧することで筋肉のブレを軽減することができ、足攣り対策にも効果が期待できます。

スポーツ用の着圧ソックスはより高機能なものが多く、段階的に圧力が変わったり左右のソックスが同じ形でなく脚に合わせて対象に作られているものもあります。


着圧ソックス・タイツの5つの効果


むくみの防止

普段使いや睡眠時に使うとき、着圧ソックスに一番期待する効果はやはりむくみ防止だと思います。

下半身はどうしても水分が溜まやすくそのため血行が悪くなったりしてむくみやすく、そうなるとやはり疲労も蓄積されていきます。見た目も気分もスッキリさせたいですよね。

着圧ソックスは筋肉が行うポンプ機能を補強してくれるので水分や血行の流れを促してくれむくみ防止になるとされています。

産前産後はホルモンバランスの変化などでいつもよりむくんでしまう人が多く、対策として着圧ソックスを履く方も増えています。締め付け具合などでストレスになることもあるので履く場合は一度お医者さんと相談してからの使用をお勧めします。

飛行機で座りっぱなしのときなどに起こりやすいエコノミークラス症候群の予防にもなるとされています。

足のどこまでを加圧したいかはそれぞれだと思いますので、好みやそのときの状態に合わせて選んでみてください。


冷えの防止 

一般的に女性は男性と比べて筋肉の量が少ないため、どうしても血液等の循環が滞りがちになり、それが冷えの原因の一つとなります。

筋トレなどをして筋肉量を増やすことも大切ですが、筋肉はすぐに付くものではありません。着圧ソックスの大きなメリットの"履くだけ"というところも人気の理由です。

脚のポンプ機能をサポートする以外にも保温性に優れたものや遠赤外線加工のものなどがあります。

こちらも締めつけが強すぎたり汗をかきすぎたりすると逆効果にもなりますので基本的には弱めの加圧から始めてみるのがいいと思います。

私は過去に着圧ソックスのサイズについて専門医の方と話した事があります。その話では、サイズはあくまでも目安でご自身が気持ちいいと感じるサイズを履くのが1番良いとの結論でした。理由は簡単で、ふくらはぎの太さが同じ人が居たとしても、皮膚の厚み、筋肉の量、脂肪の厚み、血管の太さ、血管の管の厚み、千差万別なのでサイズで決めるのではなく、自分が履いて気持ちいいか否かで決めるのがベストという事でした。


足痩せ 

"着圧ソックスを履くと足が痩せる"というダイレクトな効果はあまりないと思いますが、むくみの軽減により太って見えなかったり、普通のソックスより脚を締め付けるので細く見えます。

また血液、水分、老廃物などが溜まることにより筋肉や脂肪が硬くなってしまうことがあり、そうなると痩せにくい体になってしまいます。

代謝を促しておくことにより太りにくく痩せやすい体を維持しておくという意味では着圧ソックスは足痩せにも効果があると思います。


運動時の足攣り防止・予防 

水分不足や無理な動きをしたときなど理由はいくつかありますが、運動時の"つり"は疲労の蓄積も理由の一つになります。

運動用の着圧ソックス(コンプレッションソックス)は足のポンプ機能を補助するのに加えて、走るときや跳ぶときなどの力を加えたときや着地したときの衝撃時に筋肉がブレるのを抑えてくれる役目もしてくれ、足攣りの防止や予防となりパフォーマンスの維持に期待できるとされています。

筋肉の少ない女性や高齢者の方も脚のサポートにもなります。

疲労軽減

体内の血液や水分、老廃物を溜めておかないことが疲れがちな体にならないために大切です。一定時間あまり動けないときや就寝時に履いて代謝を促進すれば疲労の軽減になります。また、運動時のパフォーマンスの維持を期待して履くことに加えて、運動後に履いて回復を促すことができるとされています。

使うシーンによって着圧度合いを変えた方がいい場合もあるので気を付けてください

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着圧ソックス・タイツの選び方

着圧の度合い、履き心地

着圧の度合いは数値(hPa:ヘクトパスカル)で現れてます。だいたいの目安ですが、弱めが10〜20hPa、中程度が20〜25hPa、強めが25〜30hPaです。

ネットなど通販で買うときも参考にしてみてください。

一定の加圧ではなく、例えばオーバーニータイプなどのロング丈のものやスポーツ用のものなどは部位によって加圧具合を変えているものもあります。

弱すぎても強すぎても期待する効果は得にくいと思いますが、最初に使うときは弱めか中程度のものから使ってみるのがいいと思います。

素材もあったかタイプのものから冷感タイプのもの、耐久性に優れているものや肌触りを意識したものまで色々とあります。


ファッションにおけるカラー

どんな丈もカラーとしてはブラックが多く、オフィスでの服装や普段着などなんでも合わせやすいです。もちろんカジュアルな柄のものもあります。

就寝用などにはピンクやラベンダーなど可愛らしいカラーもあって楽しい気分でおうち時間を過ごせると思います。

またスポーツ用のコンプレッションソックスはカラーのバリエーションも豊富なことが多く、コーディネートを楽めるので運動をするモチベーションも上げられます。


耐久性

着圧ソックス人気から今では様々なものが販売されており素材や作りも色々あります。

自分にとっての履き心地や効果などが合ったものを選んでいただければ大丈夫ですが、破れやすかったり洗濯したらすぐに履けなくなるようなものは効果にもあまり期待できないことが多いと思います。安価なものなどは一度耐久性の口コミや評判などを検索してみるのもいいかもしれません。


コスト感

着圧ソックスは一般医療機器として出されているもの、期待する効果が高いもの、素材や作りにこだわっているものなど色々あり、値段にも幅があります。

どのシーンで使うかによりますが大体の目安をご紹介すると、日常シーンや睡眠時に履くものはだいたい1,000〜2,000円のものが多く、スポーツシーンで履くものは3,000〜5,000円というのが一般的だと思います。

もちろんこれらより安いものや高いものもあり、値段が違う理由もそれぞれあるので自分の目的と照らし合わせて選んでみてください。


着圧ソックス・タイツの履き方、脱ぎ方

着圧ソックスは普通の靴下より履くとき脱ぐときに少し時間がかかってしまいます。ここではどうやって履くの?という方や、うまく履けない方へのアドバイスをご紹介します。

まずはシワが出来てしまったりすると本来締める部位とズレてしまったりして効率的な加圧ができなくなるので、足のサイズに合ったものを選ぶようにしてください。


履き方

ソックスの中に手を入れてかかと部分をつまみ、そこまで裏返します。

両方の手で履き込み口を広げて、かかとを覆うように足先をソックスの中に差し込みかかとまで履きます。

そのあとはシワやたるみがないようソックスを均等に引き上げていきます。ソックスと脚の間に親指を入れて半円を描くように上げていけば無理に掴んだり引っ張ったりしないて履くことができると思います。

オープントゥタイプは足先部の生地をしっかり指の付け根まで伸ばしてください。

ふくらはぎのみのタイプは前後の確認、特にスポーツ用のコンプレッションソックスは左右で対称の作りになってたりするので履く際には気を付けてください。


脱ぎ方

脱ぐときも引っ張りすぎたり爪を立てないようにするとソックスの買い替え時期を延ばすことができます。

一般的な日常使い用なら履くとき同じく親指をソックスと脚の間に入れてゆっくりと脱いでください。

着圧の強いものやスポーツタイプなどは上側を裏返しにしてそのまま引っ張って下げていくと脱ぎやすいと思います。


着圧ソックスの洗濯・お手入れ方法

着圧ソックスの機能は永久には続かず、使っていくうちに消耗していきます。

しかしお洗濯の方法などを気を付けることで消耗具合を遅らせることはできます。


洗濯ネットを使う

他の洗濯物と擦れたり絡まって伸びてしまうのは消耗を早めてしまいます。なるべく摩擦を起こさないためにネットに入れて洗ってみてください。ネットの大きさはなるべく靴下と同じサイズがいいです。


乾燥機は使わない

ナイロンやポリウレタンは熱に強くないため、この素材が使われていたら乾燥機にはかけないほうがいいです。お湯で洗う場合なども30℃以下が望ましいです。

また漂白剤もあまり使わないほうがいいですが、どうしても使う必要があるときは塩素系より酸素系を使うとようにしましょう。


干すとき

ゴム口を上にして干せば上から乾いていくのでゴム部分の消耗度合いを遅らせてくれます。ナイロンやポリウレタンは紫外線や熱にあまり強くないので、直射日光やアイロンを当てることもしないほうがいいと思います。


風通しの良い場所で日陰干しが理想です。

RxL取扱商品のご紹介

ふくらはぎサポーター(レーシングゲイターSLR)

ドイツの最新医療用ストッキングと同じ編み機を使って編まれているソックスです。
柔らかい肌触りで軽量の"素肌感覚"を実現しながらもしっかりとふくらはぎをサポートしてくれます。
左右の脚に合わせてサポート部位を設定、さらに段階着圧のしっかりとしたコンプレッション効果もあります。
筋肉圧縮力により無駄なエネルギー消費を抑える「筋振動抑制」、関節の位置感覚を高める事で体の動きの精度を高める「運動正確性」、瞬間的な負担がかかる際に筋肉の収縮をサポートする「機械的スプリング力向上」をひとつに結集した筋肉圧縮型ウェアです。
最後の最後まで走り切り、高パフォーマンスを維持するためのジョギングやランニングにおすすめのインナーストッキングです。

サッカーやフットサル用としても効果を発揮し、白いストッキングに響かないようベージュもあります。コロナの大変な時期にR×Lから医療関係の方にこのレーシングゲイダーをお配りしたら「立ち仕事が楽になった」などの声を多数いただき、とても喜ばれました。

スポーツ用としてはもちろん、日常や仕事用としても一度使ってみてほしい商品です。

 

ハイソックス

5本指のランニングハイソックスです。

他社製品ではほとんど採用されていないふくらはぎの形に合わせた「特殊段階編立」により足首から膝下までの太さを段階的に変えて編まれています。それによりズレを防止し、ナチュラルな履き心地とサポート、スムーズな着脱を実現しています。

ソックス+ゲイダーにはないこの"一体感"はハイソックスならではです。


ロングタイツ

R×L初のランニングタイツです。

スピンドル(紐)を外側に配置することで皮膚との摩擦を軽減し当たりも気になりません。結ぶ際も圧倒的に楽です。

水、陸両用、耐塩素なので汗はもちろん、プールや海にも対応しています。

肌をサラサラに保つ優れた吸水・速乾性、高いUVカット性も魅力です。

東レのポリエステル「シルックラフール」と旭化成せんいの耐塩素ポリウレタン繊維「ロイカ」を使用したトリクールRです。

シルキーで上質な光沢感があり、しなやかで優しい肌触りも特徴です。


着圧ソックス・タイツの買い替え時期の目安

毎日同じものを履くよりも、ソックスにも"休日"を作ってあげると同じ回数履くにしても長持ちします。

洗濯をするとき、干すときなどの注意点を気にしていてもやはり消耗品ですし、効果を期待して使うものですので穴が空いたり、緩くなってきたなと感じたら買い替えるほうがいいと思います。

今ではネット通販が送料無料や明日届くものもあるので便利に買い替えることもできます。



まとめ

着圧ソックスはやはり"履くだけ"というのが魅力的です。

サイズや強度の合うものを選べばむくみの解消、美脚効果、疲労軽減などの効果を履くだけで期待できるのが嬉しいです。

足がむくんでいたり朝起きたときに疲労が取れていないと気分も暗くなりますが、加圧ソックスを履くと様々な効果に加えて気分もスッキリして日常や仕事、運動にも良い状態で取り組めます。

またマラソン大会や自転車のヒルクライムレースでは、攣ってからも前進出来ました!

まだ使用したことない方は着圧ソックス、この機会にぜひ試してみてください。



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