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ハムストリングスを痛めやすいシーンを知ってしっかり治療しよう。
運動、特に走るスポーツを過度に行うと、足の太ももからお尻にかけて痛みを感じることがあります。
この部位はハムストリングスと呼ばれていて、ここを痛める理由は使いすぎ(オーバーユース)によって疲労が蓄積され、痛みとなって表れることが原因です。
また、足の太ももからお尻にかけての部位でもあるため、姿勢の悪い座り方をすると痛みを感じることもあります。
主な治療・対処方法は患部を冷やすこと(アイシング)ですが、この記事ではハムストリングスを痛める原因やシーンはもちろん治療方法を更に詳しく説明します。
そもそもハムストリングスって何?
ハムストリングスとは人間の下肢後面を作る筋肉の総称であり、主に大腿二頭筋、半膜様筋、半腱様筋の3つの大腿後面にある筋を合わせてハムストリングスと言います(この他に大内転筋を含むこともあります)。
また、「もも肉のひも」という意味からきている言葉でもあり、これはハムを作るときに豚などのもも肉をぶらさげるためのひもとして、これらの筋の腱が使われたことに由来しています。
ハムストリングスは運動能力に大きく影響する部分でありますがトレーニングが難しい箇所でもあるため、過度な負荷をかけてしまうと肉離れなどの故障を起こしやすく、更に一度故障すると癖になってしまいやすい箇所でもあります。
そのため、痛みを感じたならば無理をせずに休養を取ることも必要です。
ハムストリングスを痛めた時の症状
ハムストリングスは主にランニングやサイクリングなど足を酷使することによって痛めることが多く、症状は太ももからお尻にかけて痛みを感じる症状が表れます。
また、ハムストリングスを痛めると姿勢の悪い座り方を行ったときも座面にぶつかる骨の部分(坐骨結節)に違和感や痛みを感じるようになります。
一度痛みが生じるとランニングやサイクリングなどで負荷を上げた時に痛みが増すだけでなく、深くかがみこんだ時(足の屈伸を行った時)にも痛みが生じることがあります。
更にはハムストリング付着部炎では瘢痕組織が生じ、坐骨神経に沿った放散痛を生じさせることもあります。
このようにハムストリングスの痛みは足やお尻、腰回りと次第に広がっていくことが特徴でもあります。
ハムストリングスを痛めてしまうシーン
前述のようにハムストリングスを痛めてしまうシーンで一番多いのは、ランニングやサイクリングなどで足を酷使するシーンです。
更に姿勢が悪いとハムストリングスを痛めやすく、速く走ろうと思った際に人は足を前に伸ばす行動を行いますが、自分の頭の真下よりも前に足が着いてしまうと肉離れを起こしやすい姿勢でもあるのです。
また、これも前述の通りですが、姿勢の悪い座り方を行っていると、ハムストリングスを痛めてしまうことがあります。
特に長時間同じ姿勢でいたことで筋肉が緊張するため、血行が悪くなることで発症します。
他にも無理な負担をかけすぎてしまったり、ぎっくり腰(腰仙部挫傷)や椎間板ヘルニアといった疾患があるとハムストリングスを痛めてしまいやすいです。
ハムストリングスの主な治療法
アイシング
ここではハムストリングスの主な治療法について説明します。
一つ目の治療方法はアイシングです。
熱を持った患部に氷をあてて冷やすことで周囲の血管を収縮させ、内出血を少なくすることができます(反対に湯船などに浸かり温めてしまうと出血は増えるので初期は控えましょう)。
アイシングを行う際は氷のうを使い、15分~20分間を1セットとして行うと良いでしょう。
また、寝るときに冷湿布を貼るのも効果的ですが、痛みを感じたらすぐにアイシングを行うことをお勧めします。
安静にする
二つ目の治療方法は安静にすることです。
ハムストリングスの痛み(肉離れ)を起こしたら、先ずは運動を中止しましょう。
そのまま運動を続けてしまうと、ストレッチや屈伸を行った際に強い痛みが出てしまうからです。
更にはこのような動きによって痛みだけでなく筋肉の傷口が広がるため、内出血の量が増えて悪化してしまいます。
歩くだけでも痛みを生じるぐらいの酷さならば、なるべく歩かないようにして松葉杖をつくなどの対策を行い、痛みが出ないように安静でいましょう。
対象部を固定する
三つ目の治療方法は対象部を固定することです。
ハムストリングス部分を伸縮性のある包帯やバンテージを巻いて固定しましょう。
その理由は、痛めた部分を軽く圧迫することによって筋肉の稼働が少なくなるだけでなく、内出血量も少なくすることができるからです。
必要以上に動かさず、内出血量が減ることで痛みも軽減されます。
但し、個人で包帯やバンテージを巻いて固定するのはあくまで臨時的な対応なので必ず病院に行って診断を受けましょう。
まとめ
ハムストリングスの痛みは酷使しすぎてオーバーユースによって引き起こされることが多いため、十分なウォームアップやクールダウン、ストレッチングを行うことを習慣化することが大切です。
また、痛みが起こった際は無理をせずに休養を取ることも大切です。
過度な負荷をかけてしまうと肉離れなどの故障を起こしやすく、更に一度故障すると癖になってしまいやすいからです。
今回紹介した治療法を参考にして、一日でも早く回復に努めてくださいね。